えりかトリミングスクール~入学から卒業までの実体験~

こんにちは!

クリスマスまでおよそ一ヶ月!!昼間は暖かい日差しを感じ、朝晩は急激に冷え込んで肌寒くなってきました😖

体調を崩しやすいこの時期、人間もワンちゃんも体調管理をしっかりして気を付けていきたいですね。

さて今回のブログですが、とあるえりかの卒業生がトリマーを将来の仕事として決め、入学から卒業までの経緯を実体験を基にエッセイ風にして紹介していこうと思います。

写真はすべて現在のものになりますが、どういった授業を行なっているのか、このブログがこれからトリマーを目指したい方の参考になることを願っています

 


進路とトリマー 

小さい頃から犬が好きだった。だけど犬を飼いたくても家は小さなマンション、ペット禁止でその夢は叶えてもらえなかった。

小さい時の私は人見知りがひどくて家族や気の知れた親友以外と言葉を交わせなかった。

だから街中で犬と散歩をしている人とすれ違っても「ワンちゃん、触ってもいいですか」の一言が出せなかった。

ペットショップでもたくさんの子犬がいる中、両親に少し抱っこさせてもらおうかといわれても私は、首を横に振った。

理由は簡単、自分より小さな子犬の体。純粋な好奇心より、触ったら壊れてしまうのではないかという恐怖心が勝ってしまい、犬と触れ合う機会のないまま、18年が過ぎた。

高3になって進路に悩み、ふと犬に関わる仕事がいいと思った。そして色々と調べる内に、トリマーという職業を知った。

様々な犬種の犬たちをその子たちにあったスタイル・個性を引き出し、可愛く・かっこよく・美しくする、そんなトリマーがかっこよく見えた。

そして鹿児島に唯一あるという、えりかトリミングスクールに資料請求をして見学にいった。

そこでは様々な犬たちが大人しくトリミングされていた。

トイプードルやチワワ、ダックスフンド、MIX犬などの小型犬だけでなく中型犬のボーダーコリーまで。

学長によると今ここでトリミングを受けている犬たちは大人しい性格の子たちで中には落ち着きのない暴れる子もいるらしい。

トリミングの様子をしばらく見学した後、学長から説明を受けた。

えりかでは、モデルとして通常の半額近くで実際のお客さんの犬を預かり、シャンプーカットをする毎日現場実践型の授業を取り入れている。

そして、トリミングの受け付けや電話対応などの接客はすべて生徒が行なうという。

他に入学にかかる費用や全日コース・短期コースの違い、それから座学・実技での授業内容について。あとは、少しだけ話をしてその日は家に帰った。

家に帰ってから両親にこう問われた。見学をしてみて、どうだったと。入学をするしないは自分で決めなさいと。

そう聞かれて既に決めていた私はこう答えた。ここに入学する。

 

入学

高校を卒業して四月から入ることになった。毎月第二火曜日が入学式らしい。コースは全日制、二年間ここでトリミングの技術や知識、接客を学んでいく。

目の前には、入学おめでとうの文字と可愛らしい犬のイラストがホワイトボードに書いてある。周りを見れば他にも新入生がいた。

短期生が二人、全日生が私を含め三人と二日制が一人。

式が始まり、学長の簡単な挨拶と注意事項や、登校時間の確認、それから少しだけ道具の練習をして昼には解散。

その帰り道は希望と不安でいっぱいだった。

 

入学からの初日

次の日、朝9時半に登校すると同期の短期生達が一人の先輩に付いて洗濯や学校犬とホテル預かり犬の世話、他の先輩達は予約の犬の受付とその対応に追われていた。

忙しく動き回る先輩達の邪魔にならないよう、更衣室まで移動し動きやすい服装に着替え、準備されていた自分の真新しいエプロンを身につける。

忙しそうな先輩達に話しかける勇気など残念ながら持ち合わせていないので、大人しく邪魔にならないところで待つことにした。

しばらく待っていると今日のモデル犬がすべて揃ったようで、生徒全員が集まった。

どうやら、モデル犬の担当を決めるようだ。その前に簡単な自己紹介をした。

全日生五人、短期生四人、他にもいるらしいが一日制と二日制で来る曜日が決まっている為、次の機会となった。

そして、自分の力にあった犬を今日の担当に決めていく。私たち新入生は一人づつ先輩についてシャンプーをすることになった。

先輩に挨拶をして犬を見る。サークルの中にいたのは白く長い毛並み、目は大きく潤んでいる。ロングコートと呼ばれる長い毛並みが特徴のチワワだ。 

その白いチワワは私を見上げ、尻尾を振りながら『クゥ』と小さく鳴いた。   

か、可愛い過ぎる、心の中で悶えていると「抱っこしてみて。すごく人懐っこい仔だから」

そう言われては触れないわけにはいかない。先輩に抱っこの仕方を教わる。

横向きで、片手でお尻の下、もう一方の手で、胸のあたりを包み込むように。被毛は少しゴワゴワしているが小さくて暖かい。こんな小さな犬が腕の中に収まっている。

私がチワワを驚かせないように感動していると台の上に乗せるよう指示された。

それから耳に水が入らない様、耳栓を入れてシャンプー台へ。

洗い始める前に、肛門腺を絞っていく。肛門腺は肛門の左右に一対ある分泌腺で悪臭のする分泌物が溜まる。

分泌物が溜まりやすい仔と溜まりにくい仔がいるらしく、溜まりやすい仔は定期的に絞らないと炎症や肛門腺が破けてしまうことがあるようで、

しっかり絞らないといけない。どうしても嫌がる仔は無理にせず何かあったとき、すぐ処置が出来る病院でしてもらうことを勧めるそうだ。

肛門腺を絞ったらシャワーの温度に気を付けつつ、体全体と顔もスポンジを使ってしっかりと濡らしシャンプーで洗っていく。

先輩に洗い方を教わりながら、ゆっくりとあまり擦りすぎないように。

体を洗い終わった後、顔周りは先輩と交代。顔のシャンプーは嫌がる仔が多く、下手な洗い方をしてしまうとシャンプー自体を嫌いになってしまうらしい。

シャンプーが嫌いな仔は、初めてのお風呂で目や鼻に水が入って苦しかった、痛かったという記憶が残ってシャンプー嫌いになるという。

そうならないためにも犬の扱いに慣れるまで、しばらくは危ない作業は先輩に代わってもらう。

そうして、洗い残しがないかチェックした後、シャンプー液を流しすすいでいく。

泡をしっかりと流したら、毛を絞りタオルで水気を拭き取る。

シャンプーが終わったら次はドライヤー。毛の根元からスリッカーでとかしながら乾かしていく。

根元に水分が残っていると皮膚炎やニオイの原因になるため、乾かし残しがないように確認をしながら。

乾かし終わり、次の耳掃除と爪切りは見学をして昼から道具の練習をした。

ハサミ、スリッカー、コーム、その三つを基本通りに動かしていく。

コームとスリッカーはまだいいが、ハサミだけは慣れない持ち方をする為指がつりそうになる。

しばらく練習をしていると、学長からビデオを見るよう言われドッグショーのビデオを見て初日は終わった。

 

初めてのカット実技

登校初日から二ヶ月半経ち、道具の扱い方や朝と夕の準備と片付けに慣れた頃、常連のモデル犬達とも打ち解け触れ合えるようになった。

一週間に一日は学科の授業を受けつつ、シャンプーは一人で任されるようになった。

そして今日、犬にバリカンを入れる。実際にカットに入るのだ。ハッキリいって怖かった。

今まで練習に使っていたのは犬の人形、刃先が当たっても怪我などしない。バリカンもハサミも刃物だ。皮膚に刃が当たれば血が出て怪我をする。

不安でいっぱいだったが、先輩から教わった通り基本に忠実にすれば大丈夫、と言われ気分が落ち着いた。

まずは、背中の広い面から刈り込んでいく。ゆっくりと慎重に。

危ない場所は先輩にしてもらう。無理にしようとすれば怪我させてしまうから。

バリカンをかけ終わったら、ハサミで足先をカットしていく。

そして、ハサミでのカットが終われば先輩と学長が見直し、仕上げを行っていく。

先輩に見てもらう前の仕上がりはところどころ不恰好だったが、次に同じ犬を任されたときは最後まで

きれいに仕上げられるようになりたいと思った。

 

 失敗と喜び

初めてのカット実技から気がつけば一年が経ち、二年目に突入していた。

顔カットも覚え、余程暴れる・咬むという仔でなければ頭から尻尾まですべて一人でするようになった。

ただ、慣れというものほど怖いものはない。一度、カット内容と実際のカットを間違えてしまったことがあった。

本来、二センチの長さでハサミ仕上げだったのを一部バリカンで刈ってしまったのだ。

直ぐに気づいて手を止めたものの、二センチ以下の短さで修正が出来なかった。

広い部分を刈り込んでしまった為、他のところを仕上げた後新しい服を着せ謝りながら返した。

それからはよりいっそうカット内容を何度も確認するようになった。

それに悪い話だけではない。えりかでは接客も生徒が行なう。

朝の受付でカットスタイルを聞くとき、分からないからすべてお任せでという飼い主がたまにいる。

そのときは毛の長さは長めか短めか、お手入れがしやすいほうがいいか、それだけ聞き後は犬の被毛の状態とその仔に似合うように仕上げた。

お迎えが来て、飼い主に見せると「お任せでお願いしたけどすごく可愛くなった」と喜んでくれた。

私も嬉しくなり、これがトリマーという仕事の醍醐味なのだと分かった。

笑顔で帰っていく飼い主を見ていると、もっとトリミングの技術・知識を勉強して

愛犬の健康問題に悩んでいる飼い主の良い相談役になりたいと強く思った。

 

卒業

卒業まであと一週間を切った。片っ端から電話をして、受け入れてくれた動物病院で研修を二ヶ月前からしている。

最初の頃は学長から色々なことを指摘されていたが、今は何も言われない。

言われないということは、それがちゃんと出来ているということ。

同期の短期生は既に卒業し、同じ全日生の人と共に少し焦りつつ、えりかでトリミングの技術をあげていた。

学科試験は早いうちに受けて合格を貰っている。

今までいろんなことがあった。

接客がうまくいかず、飼い主を不愉快にさせてしまったり、ヴーヴー唸る犬をあやしながらカットしたり。

苦手だったコミュニケーションがいつの間にか犬達を介した先輩や同期、飼い主との会話で克服していた。

一日、生徒全員で遠足に行ったのもいい思い出だ。

そして、卒業式を迎えた。

卒業証書を受け取り、お礼を言う。

新しく入り仲良くなった後輩からは、暇な時は遊びに来てほしいと言われた。

私は、証書を大事に抱えながら、えりかを出た。

これからは、研修先の動物病院でそのままスタッフとして働くことが決まっている。

えりかで学んだ失敗や成功を経験に頑張って行きたい。


 

いかがでしたでしょうか?

ここ、えりかでは実際の職場に近い環境で日々学んでおります。

なので、その中での失敗・成功が就職した時の良い経験となるのです。

かなり、長くなりましたがここまでお付き合い頂きありがとうございました。🙇

次のブログはモデル犬紹介をします!!

ではでは、次回もお楽しみに~🐶🐾